はげ始める男性

薄毛やひどい抜け毛は、男性特有の悩みだと思われがちです。
しかし、実際には若い女性でも悩んでいる人は珍しくありません。
薄毛やひどい抜け毛が起こる主な原因は、AGAホルモンバランスの乱れ、過度のストレスなどがあり、男性と女性で異なります。

男性が発症しやすいAGAの場合は、病院で適切な処置をすることが望ましいでしょう。
ストレスやホルモンバランスの乱れが主な原因の場合は、生活習慣を整えたりストレスを適度に発散したりすることが大切です。

男性の抜け毛について

薄毛や抜け毛に悩む男性のほとんどが、AGA(男性型脱毛症)であるといわれています。
AGAの特徴は、前頭部からM型に後退していくか、頭頂部がO型に薄くなっていくことです。
また、両方のパターンを併発することもあります。
AGAが起こるのは、DHT(ジヒドロテストステロン)がヘアサイクルを乱すためです。
DHTは、男性ホルモンのテストステロンが5α-リダクターゼという酵素によって変性してできます。

人の髪は、毛母細胞が盛んに分裂を繰り返し伸びていく成長期・毛根の結合が緩み抜け始める退行期・抜けて次に生えるまで休んでいる休止期の3つの時期を繰り返しています。
これを毛周期と呼び、このヘアサイクルが正常であれば禿げることはありません。

しかし、DHTはこの毛周期を乱し、成長期の髪が充分に太く長く成長する前に抜けさせてしまいます。
細い髪ばかりが残った状態となり、髪の薄さが目立つようになるのです。
AGAは進行性ですので、放置していると髪の量が減り続け、薄い部分が広がっていきます。
そのため、早い段階で対策することが必要です。

ストレスの多い生活も、薄毛を招きます。
過度のストレスは自律神経のリズムを乱し、交感神経が優勢な状態が続くことがあるのです。
すると、全身の筋肉が緊張した状態が続いてしまい、血行不良を招き頭皮にも良くない影響を及ぼします。
頭皮の血行が悪くなると、毛根に必要な栄養が届きにくくなり、髪が育ちづらくなるのです。
その結果、抜け毛を助長してしまいます。
適度なストレスは必ずしも身体に悪いものではありませんが、過度のストレスをため込まないように発散することが必要です。

また、身体は食べた物から作られますので、食生活にも注意が必要です。
脂っこい物ばかり食べるような栄養の偏った食生活はよくありません。
皮脂の分泌が過剰になり、頭皮に大量に分泌されてべたついたり、毛穴に皮脂詰まりを起こしたりして、髪の成長を阻害し、抜ける元となります。

男性のハゲは遺伝するという話を聞いたことがある人は多いでしょう。
実際、親が薄毛の場合、子どもも将来的に薄くなるケースは多いです。
これは、薄毛そのものが遺伝するのではなく、男性ホルモンが多いといった体質を受け継いでいます。

女性の抜け毛について

女性にひどい抜け毛や薄毛が起こる原因はいくつもあります。
そのひとつがびまん性脱毛症で、これは頭髪が抜けて全体的に薄くなる状態の総称です。
びまん性脱毛症では、髪全体のボリュームが減ってきたり、地肌が透けて見えるようになります。
この症状が現れる原因は大きく分けてふたつあり、ひとつはFAGA(女性男性型脱毛症)です。

FAGAは、女性ホルモンと男性ホルモンのバランスが乱れることで起こります。
加齢やストレスによって女性ホルモンの分泌量が減ると、男性ホルモンが優勢となり、AGAと同じように脱毛が起こるようになるのです。
AGAのようにM型やO型に薄くならず、全体に薄くなっていくケースがよく見られます。

もうひとつが、休止期脱毛症と呼ばれるものです。
これは、休止期に入っている髪の量が増えることで起こります。
通常、休止期に入っている髪の毛は10%程度です。
ところが、この場合は20%程度に増えます。
どうしてこれが起こるのかははっきりとは解明されていません。
しかし、ストレスや過度のダイエットによる栄養不足、加齢などが原因であると考えられています。

そのほか、女性特有の抜け毛として、分娩後(産後)脱毛症というものもあります。
これは、妊娠中にホルモンバランスが崩れることで発症するものです。
妊娠中に女性ホルモンの分泌が盛んになり、抜けるはずの髪の毛が残り続けることがあります。
それが、出産後にホルモンバランスが戻ったときに一気に抜けるのです。
加えて正常サイクルの髪も抜けますので、一時的に毛量が大きく減ってしまいます。

分娩後脱毛症の場合は、時間が経つと自然に落ち着くでしょう。
産後半年から1年程度で回復するといわれますが、高齢出産であったり産後のストレスがひどかったりすると長引くこともあります。

牽引性脱毛症も、女性に多い症状です。
これは、長い髪をいつも同じ部位で分けていたりポニーテールをしていたりして、頭髪の同じ箇所に負担をかけ続けたことで毛根がダメージを受けて抜けてしまうというものです。
髪型を変えて継続的に負担をかけないようにすることが大切です。

また、カラーやパーマを繰り返して頭皮や髪が大きなダメージを受けたり、合っていないシャンプーを使い続けていたりすることなども、頭皮を傷め抜け毛を招くことになります。

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